【手続き完全ガイド】親が亡くなったら知っておくべきこと | これまで小山市で承った相続に関するご相談の中から主な例を選り抜いて解説しています

はじめに

　親が亡くなるというのは、私たちにとって非常に辛く、大きな試練です。その上、多くの手続きを行わなければならないため、頭を悩ませる原因となります。このブログでは、親が亡くなった後にやらなければならない手続きについて、段階ごとに詳しく解説していきます。事前に何を準備しておくべきか、実際に親が亡くなったらどのように進めればいいのか、その流れを具体的に確認してみましょう。

亡くなった直後にするべきこと

・死亡診断書の受け取り

　親が亡くなったらまず、医師に死亡診断書を発行してもらいます。この診断書は、後の多くの手続きで必要となる大切な書類です。死亡診断書を受け取った後は、速やかに警察にも連絡し、死体検案書を作成してもらう必要がある場合もあります。

・葬儀社の選定と葬儀の準備

　診断書を受け取ったら、次に葬儀社の選定と葬儀の準備に入ります。親族や関係者と相談をし、故人の意志を尊重しながら葬儀の規模や形式を決めます。この時期は、感情が高ぶっていることも多いため、落ち着いて冷静に判断し、葬儀社と丁寧に打ち合わせをすることが大切です。

死亡届の提出と各種手続き

・死亡届の提出

　葬儀が終わった後は、地方自治体に死亡届を提出します。死亡診断書と共に提出することで、故人の住民登録が抹消されます。この手続きを忘れると、後々さまざまな公的サービスの利用に支障が出ることがあるので、注意が必要です。

・年金、健康保険の手続き

　故人が年金受給者であれば、年金受給停止の手続きを行います。また、健康保険に関しても資格喪失の手続きが必要となります。これらの手続きは故人が加入していた保険の種類によって異なるため、具体的な手順を確認しましょう。

遺産相続に関連する手続き

・遺産分割協議の準備

　親の財産を相続する際には、遺産分割協議を行う必要があります。これは、相続人全員で財産の分配方法を話し合い決める手続きです。協議が円滑に進むよう、事前に相続する財産の内容を確認し、可能であれば遺言書の有無も確認しておきましょう。

・遺産相続税の申告と納税

　相続財産の中には、法律で定められた金額以上の価値がある場合、相続税の申告と納税が必要になることがあります。相続税の申告には時間がかかるため、早めに専門家に相談すると良いでしょう。この段階では、故人の財産の評価や遺産分割協議の成立が重要なポイントとなります。

公共料金やサービスの名義変更、解約

・公共料金の名義変更

　故人名義の公共料金（電気、ガス、水道など）の契約を、遺族の名義に変更する必要があります。また、故人専用のサービス（携帯電話、インターネット等）は解約または名義変更を行います。各サービス提供会社に連絡を取り、必要書類をそろえて手続きを進めましょう。

・金融機関の通知と手続き

　故人の銀行口座や証券口座などの金融資産についても手続きが必要です。まずは各金融機関に死亡の通知を行い、その後、相続手続きに必要な書類を提出します。口座の凍結や相続人への資産移行など、金融機関ごとに手続きの流れが異なるため、早めに情報を集めて対応しましょう。

感情をケアする

・心のケア

　親が亡くなった後は、手続きだけでなく、自分自身や家族の心のケアも大切です。心に大きな負担を感じた時は、専門のカウンセラーや心理士と話をするのも一つの手段です。また、遺族同士で感情を共有し、サポートし合うことも重要です。

・親族とのコミュニケーション

　手続きを進める過程で、親族間で意見の相違が出ることもあります。感情的になりやすい時期だからこそ、冷静に話し合い、互いを尊重することが大切です。事前に話し合いの場を設け、目的や進め方を共有することで、手続きをスムーズに進めることができます。

まとめ

　親が亡くなった際に行うべき手続きは多岐にわたりますが、事前に知識を得ておくことで、その時になっても冷静に対応することができます。このブログが、そんな時の助けになれば幸いです。亡くなった後に必要な手続きは、ひとつずつ丁寧に進めましょう。そして、何よりも大切なのは、故人を悼み、遺族が支え合って前に進むことです。亡くなった親を思いながら、これからも一歩ずつ、前へ進んでいきましょう。

よくある質問

Q1. 親が亡くなったら最初にするべきことは何ですか？

　最初にするべきことは、医師に死亡診断書を発行してもらうことです。その後、警察にも連絡し、死体検案書を作成してもらう必要があある場合もあります。

Q2. 葬儀の準備について教えてください。

　葬儀の準備は、親族や関係者と相談し、故人の意志を尊重しながら葬儀の規模や形式を決めます。感情が高ぶっていることも多いため、冷静に判断し、葬儀社と丁寧に打ち合わせをすることが大切です。

Q3. 死亡届の提出はいつ行うべきですか？

　葬儀が終わった後、地方自治体に死亡届を提出します。死亡診断書と共に提出することで、故人の住民登録が抹消されます。

Q4. 遺産相続に関してどのような手続きが必要ですか？

　遺産分割協議を行う必要があります。相続人全員で財産の分配方法を話し合い決める手続きです。また、相続財産の中には相続税の申告と納税が必要な場合もあります。事前に相続する財産の内容を確認し、早めに専門家に相談することがおすすめです。