数次相続とは?

query_builder 2021/04/28
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 相続の相談の中でも多いのが、両親が亡くなってしまったが、どちらか一方が先に亡くなってしまっても不動産等の相続手続きをしていないケースです。このようなケースでは、後述しておりますが、配偶者は必ず相続人になる訳ですから、次の世代で相続手続きをする場合には、これから述べる数次相続というものになります。そこでまず今日は数次相続の概要について述べてみようと思います。


1.数次相続とは?
(1)数次相続の概要について
 被相続人が死亡して相続が発生すると、民法やその他の各種法律や制度規定に基づき、被相続人から財産を承継しようとする相続人は、相続に関する手続きを行わなくてはならないという事は皆さんも何となく頭の中ではご理解されているのではないでしょうか?
 しかし、実際に手続を進めてみると意外と時間が掛かり、その過程で相続人が死亡してしまうこともあります。そうなると、最初に死亡した被相続人の相続手続きと、手続中に死亡した相続人(新たな被相続人)の相続手続きと、双方が重なった状態になります。数次相続とは、この複数の相続が重なった状態のことを言い表す用語です。たとえば、Aが亡くなり遺産を子のBが相続することになり、その相続手続きを進めている最中にAの子であるBも亡くなってしまったとします。そのような状況になるとAの孫であり、Bの子でもあるCが、AとBの遺産を相続することになります。

 このように、当初の相続についての手続きが完了する前に、相続人が死亡してしまい、被相続人となり新たに別の相続が発生した状態のことを数次相続といいます。先述のような数次相続が発生すると、CはAとBの相続手続きを同時並行で行う必要が生じてしまいます。


(2)数次相続はどこまで続くのか?
民法では、被相続人の相続人となる法定相続人を、以下のように定めています。
・常に相続人・・・被相続人の配偶者(内縁関係の方は含まれません)
・第1順位・・・子(養子を含む)
・第2順位・・・直系尊属(養親、養祖父母を含む)
・第3順位・・・兄弟姉妹
 先述の例ではBの相続人は、子のCのみ1人とイメージしやすい例を挙げましたが、もしBに配偶者もいるとなると、Bの相続人はBの法定相続人である配偶者と子になります
 そして、もしBに配偶者がいない場合には子だけが、子がいない場合は配偶者と直系尊属が、直系尊属も子もいない場合は配偶者と兄弟姉妹が、Bの相続人になります。(この部分は通常の法定相続をイメージして頂きたいと思います)
 このように、各状況に応じた法定相続人が、Bの相続人として、Bの財産を相続する手続きと併せて、Bが相続手続きを行うべきであったAの遺産を相続する手続きを行うという数次相続が発生します。
 そして、Bの死亡後、Aの相続手続きもBの相続手続きも終わらないうちに、Bの相続人Cが死亡した場合には、Cの法定相続人がCを相続して、Aの相続手続きとBの相続手続きとCの相続手続きとを併せて行うことになります。その後も同様です。
 したがって、数次相続は、相続手続きが終了しないうちに相続人が死亡し、その死亡者に相続人が存在する限り、延々と続く可能性があります。


(3)数次相続と代襲相続の違いは?
数次相続と代襲相続の違いとは、以下のとおりです。
数次相続・・・被相続人が死亡した後に相続人が死亡した場合
代襲相続・・・被相続人が死亡する前に相続人が死亡した場合
 先述の例でいうと、代襲相続とはAの子であるBがAの相続発生前に死亡していたため、Bの子であるC、つまりAの孫が、Aの遺産を相続することです。

 つまり数次相続とは異なり、代襲相続ではAとBの2人の相続手続きをする事にはならないので、混乱しないようにお気を付け下さい。

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